大葉部会
数名の生産者から始めて半世紀以上。
全国に行き渡る豊橋の大葉は、直面する将来への課題にも
“生産量日本一”の名に恥じない姿勢で
謙虚に向き合いながら組合員一丸で生産に奮闘。
1955年頃、貝割栽培していた井川六蔵がその種を石川県から取り寄せたことから始まった大葉栽培。
試行錯誤を繰り返しながら、10年をかけて主要産地としての地位を確立しました。
全盛期には全国シェア70%近くを占めることもありましたが、2024年現在の大葉生産量は、愛知県で全国の約55%。
このうち豊橋は約27~8%の生産量で、仙台から福岡までほぼ全国をカバーしています。
当初はホテルやレストランからのつまもの・薬味としての業務需要だったものが、やがてスーパーの刺身パックでの利用による量販店需要、
さらにコンビニチェーン店などでの加工品需要と、時代とともにニーズの形態も変化しています。
市場開拓、後継者不足など様々な問題はありますが、“生産量日本一”の名に恥じないよう、先人から学び引き継いできたものと、
最新栽培技術の融合で安心・安全な大葉生産に励んでいます。
愛用される食の世界
さっぱりとした後味はもちろん、
鮮やかな緑は刺身のつまや薬味としてだけでなく、
天ぷら、パスタ、佃煮など、どんな料理とも相性抜群。
生でも火を通してもおいしく食べることができます。
大葉を使った
製品化された品々
魚のすり身に練り込んだ練り物、大葉を漬け込んだ梅酒、
しらすと合わせたちりめんなど、大葉の風味や香りを活かして
生産者と地元食品メーカーが開発した様々な商品があります。
大葉部会概要
半世紀以上前から始まった
大葉生産で全国初の共撰・共販。
他組合と協力し“あいちの
大葉”として全国にアピール。
1955年(昭和30年)頃から栽培が始まり、1962年(昭和37年)に販売開始。1968年(昭和43年)に大葉部会を発足し、全国初の共撰・共販体制を確立。新容器(鮮度保持フィルム)の開発や耕種的防除による「安全・安心」への取り組み、一般消費者に対するPRなど様々な活動を実施。「愛知県つまもの振興協議会」を中心に愛知県でつまものを生産している5農協一体で、“あいちの大葉”としてブランド化の成果をあげている。
1955年 栽培開始
1962年 販売開始
1968年 大葉部会発足
全国初の共撰・共販体制を確立
2019年 BigOCenter完成
大葉部会概要(2024年現在)
●会員数 83名
●栽培面積 123,000坪
●受賞歴 1994年(平成6年)
朝日農業賞受賞
1995年(平成7年)
日本農業賞大賞受賞